若い頃は、特に何も気をつけつけていなくても肌には潤いがあり、
メイクを落とさずに寝てしまったとしてもそれほどの
ダメージを感じたことはなかったでしょう。
そういった若さに甘んじて肌のケアを怠っていると、
小さなダメージが積み重なり、加齢以外でも「肌老化」を加速させてしまいます。
25歳を過ぎると始まると言われている「肌老化」は、
自分で食い止めることができるのでしょうか?
肌の調子が変わってきたら、「肌老化」のサインかもしれません。
ここでは、気づかない内に始まっているかもしれない
「肌老化」の仕組みと原因をご紹介しましょう。
肌の構造と「肌老化」
肌は、表皮層と真皮層の二層で構成されています。
肌の細胞が生まれ変わるサイクルであるターンオーバーを繰り返し、
表皮細胞は角質細胞となって剥がれ落ち新しい肌に生まれ変わります。
「肌老化」とは、年齢を重ねる毎にこのターンオーバーのサイクルが長くなることで、
角質細胞が剥がれにくくなり肌表面が硬く厚くなってしまったり、
メラニン色素も排出されずシミやくすみとなってしまう現象のことを言います。
また、表皮を支えている真皮層は毛細血管やリンパ管などが張り巡らされているので、
酸素や栄養素を運び、老廃物を流す役割をしています。
この真皮を作っているコラーゲン、ヒアルロン酸、
エラスチンが破壊されてしまうことも、肌のハリや弾力が失われてしまう
「肌老化」につながるのです。
「肌老化」チェック!
以下の項目に当てはまったら、「肌老化」は始まっていますよ。
・肌の乾燥が気になり始めた
・笑いジワが消えない
・顔に布団の跡が残る
・肌の毛穴が目立つようになった
・首のシワが目立つようになった
・シミが増えた、大きくなった
・夕方になるとファンデの筋ができる
・吹き出物ができる
加齢による老化だけじゃない!「肌老化」の原因
肌は何もしなければ年齢を重ねる毎に老化していきますが、
さまざまな原因によってその老化のスピードは大きく変わってきます。
ここでは、私たちの肌にダメージを与える原因をご紹介しましょう。
紫外線
目に見えない紫外線は家の中にいても浴びる可能性があり、
紫外線によっておこる老化現象を「光老化」と言います。
紫外線を浴びると肌は強い刺激を受けることになり、
肌を守ろうと角質を厚くしてしまうのです。
角質が厚くなった肌は硬くなりカサカサに。
また、紫外線はメラニンを生成するメラノサイトを刺激するので
過剰にメラニンを生成させてしまいまい、
そのままダメージを強く受けた部分にシミとして現れてしまうのです。
肌の糖化
体内で糖化が進むと、肌の生まれ変わり機能である
ターンオーバーを低下させるため、
肌の乾燥を引き起こしシミやしわができやすくなり、
肌のハリもなくなりたるみを生み出します。
また、糖化した肌は黄色くくすみ老けた印象をもたらします。
糖化とは、体内にあるタンパク質が食事により
取り込まれた糖と結びつくことで、糖化したタンパク質が体内に蓄積される現象です。
この糖化生成物は、コラーゲンを固めてしまうので
肌のハリのなさやたるみの原因となるのです。
■糖化しやすい食べ物
・炭酸飲料
・揚げ物
・コーヒー
・アルコール
・炭水化物
・甘い食べ物 など
肌が糖化しないためにも、以上の食べ物をなるべく控えるようにしましょう。
皮膚の乾燥
加齢や紫外線によって肌の潤い成分である
以下の角質保湿成分が減少して、肌の乾燥を引き起こします。
・細胞間脂質
・皮脂
・天然保湿因子
皮膚が乾燥すると、肌の表面が乾いて角質が剥がれやすくなり
細胞間に隙間ができ、この隙間から表皮の水分が蒸発し
皮膚が薄く固くなった結果、シワができてしまうのです。